1. トップページ
  2. C-WESTブログ
  3. ターザン山田ブログ


ターザン山田ブログ(D1審査員や各種イベントなどで活躍中)

2011年9月22日

オーストラリアタイムアタック世界選手権 その3

 

 

 

 

 

 

 

タイムアタック当日 まずコースをチェック!車の感触はまずまず良い感じだ。

ブースト圧とタイヤをチェックしてペースを上げて行く。
少しアンダーだけど悪くはない。

タイムは昨年のタイムと変わらない30秒台が出た。
何となく手応えを感じた矢先タービンブロー。

チームは焦った… 自分も気分は良くはないがチームを信頼して勝つ事だけを信じていた。
タービンは少し違う特性に変更され、壊れない事祈った。

少しレスポンスが悪く乗りかたを変えざるをえない。
この乗りかたを変える事が今回のポイントだった。

2日目の一本目アタックでターゲットの29秒台が出て少しガッツポーズが出た。
がしかし…ライバルUSAチームのシエラシエラはコンマ8秒くらい上回った。

正直お手上げだ! くやしいよりもシエラシエラのパフォーマンスは素晴らしいと思った。

そして自分の車のタービンから少しオイルが出ていると知らされ、
はっきり言って終わった気がした。

ただラスト一本のアタックに集中するしかない!


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のアタックは以外と冷静でタービンの特性とタイヤのマネージメントに集中させた。
そして一番大切な事は一周しかないアタックで、とにかくミスをしない事とロスをしない事。
自分的に走りはカッコ良くはなかったしターザンらしくない走りだと思った。

しかし思い画いた走りに対してパーフェクトな走りをする事が出来た。
ただシエラシエラを越える自信ははっきり言ってなかった!
アタックを終えピットに帰るとチームが大喜びしている。
まさか…
そのまさかでギリギリ逆転の28秒を叩き出した!

ピットに戻りスタンドのお客さんに手を振るとスタンディングオベーションで
迎えてくれ今までのレース人生の中で一番感動した!

スタンディングオベーションには物凄く感動したけど素直に喜べなかった!
もちろんチームのパフォーマンスは素晴らしい。

喜べなかった理由は自分のドライビングスタイルにあった
プラン通りのパーフェクトな走りではあるがカッコ良くない。

解りやすく言うとラーメン屋でみそラーメン一筋で生きてきた職人が
とんこつラーメンを作ってしまったら凄く評価された感じ。