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2005年JAF全日本ジムカーナ選手権第6戦が福岡県三井オートスポーツランドにて行われた。毎年ヒートアップした戦いが繰り広げられる猛暑の一戦に、九州各地から多くのファンが詰め掛けた。
注目は前戦でシリーズタイトル獲得に王手をかけた山野哲也。山野直也とのダブルエントリーを遂行し、V12の偉業達成に向けた熱い走りに多くの期待が寄せられる。
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4日特別練習日、晴れ。練習走行がスタート。山野NSXは他を引き離すタイムを連発。直也も後に続いた。
5日特別練習日、晴れ。N3クラスがスタート。山野NSXはヒート1、フレッシュタイヤを使用。その速さを光らせ堂々トップに立つ。ヒート5まで走行は行なわれたが山野のタイムを誰も超えられず、2位以下に田原憲RX7や柴田優作RX7、そして直也NSXがコンマ数秒差の中にひしめく形で一日を終えた。
6日公式練習日、晴れ。ヒート1、山野NSXがスタート。最も観客の目が注がれたのはゴール直前に設けられたシケイン。脱輪するマシンも多くかったが山野NSXは軽やかにシケインを通過しトップタイムを刻む。
直也NSXもライバル勢に劣らない走りを見せ上位に食い込んだ。ヒート2はにわか雨が降り出すアクシデントもあり、大幅なタイムアップはできなかったものの山野NSXはトップで終了。岩井照樹チーフメカと島村琢磨メカは、決勝のダブルエントリーに備え、入念なマシンメンテナンスとチェックを行なっていた。
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7日決勝日、晴れ。早朝から焼き付けるような陽差しの中、サーキットには多くの観客が訪れる。ヒート1がスタート。
路面温度50度以上にもなるコースはマシンやタイヤにも厳しいものになる。チームは直也のヒート1出走取消を決定。
兄、哲也のヒート1に全てを賭けた。ここまでの暫定トップは三井をホームコースとする藤本泰則RX7の1分15秒360。
しかしすぐさま柴田RX7が1分15秒131を出し攻防が続く。その後田原RX7がスタートし、タイムは1分14秒868でトップが目まぐるしく入れ替わる。いよいよヒート1に全てをかける山野NSXがコースに飛び込んでいく。
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前半の高速セクションをパワーみなぎる走りで区間トップで通過。
観客からため息にも似た声が聞こえる。続く後半のパイロンセクションでもその闘志に満ちた走りは衰えを見せず、鮮やかに360度のパイロンターンを決めた。
そのままゴールまで集中力を切らさず一気に走りきった山野NSX。タイムは1分13秒980と見事にトップ。サーキットからはどよめきと歓声が巻き起こった。
山野は昼休みに入り慣熟歩行をパス。猛暑の中、レーシングスーツ姿でファンサービスに徹する。慣熟歩行を終えた直也と合流して山野は賑やかなパドックを演出していた。ヒート2がスタート。さらに気温上昇でタイムダウンするマシンが多い。ヒート1を未出走した直也NSXがスタートラインにつく。
スタートから積極的な走りを見せ前半を通過。後半セクションもきれいにまとめ上げゴール。タイムは1分15秒843と6位まで順位を上げた。
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V12を喜び合う
岩井チーフメカ・山野哲也・島村メカ
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見事優勝でV12を決めた
EXEDY 55S NSX
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藤本RX7も柴田RX7もタイムを上げられず苦汁を飲む。続く田原RX7が1分14秒780と若干のタイムアップを果たしたものの山野のヒート1タイムには及ばず、この時点で山野の優勝が確定。スタートからライトオンでコースを疾走する山野NSX。ゴールタイムは1分14秒686とタイムこそ更新はならなかったが、優勝でのV12達成に観客から大きな拍手と歓声が溢れていた。
見事に完全優勝にてV12という日本新記録の偉業を達成させた山野哲也。 これから先、 記録更新の未知数が残っている。類稀なるドライビングテクニックで、その記録を自ら塗り替えていくことであろう。
その活躍に大いに期待したい。
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「今回は木曜日から現地入りし、完璧な体制を築いた甲斐があった。
路面温度が50度を超える中、選択したソフトタイヤで勝つためのチームオーダーを決断。それが功を奏し、もっともグリップする状況で走ることができた。サスペンションもブレーキもよく機能してくれた。この週末、最高の思い出をくれた岩井チーフ、島村メカ、高橋タイムキーパー、そしてダブルエントリーをしている直也に、そして盛大なセレモニーを開いてくれた主催者ならびに協力してくれたスポンサーに感謝する。」
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「今回は山野哲也が優勝でV12を獲得でき、本当に素晴らしい一日だった。
今シーズンは哲也とのダブルエントリーでサポート役として3戦エントリーし、そのすべてに入賞できたことでライバルの獲得ポイント分散に成功した。V12という偉大な新記録達成に貢献できたことを本当に嬉しく思う。」
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