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ジムカーナ選手権REPORT
 
   
2003年全日本ジムカーナ選手権第2戦が愛知県岡崎市キョウセイドライバーランドにて行われた。今回の舞台となるサーキットは教習所コースを使用した超ハイスピード+テクニカルパイロン複合の難しいコースとなっている。前回ツインリンクもてぎでの開幕戦、N3クラス優勝を果たした山野哲也Asgent55SS2000は、その難関と言われるサーキットに連勝という強い意気込みを持って登場。山野にとってキョウセイというサーキットは非常にゲンのいい、優勝率のよいところであることから一気に弾みをつけて既に見据えているシリーズチャンピオンへ向けてポイントをよりリードするべく気合を入れて挑んだ。
   
スタート直前の山野S2000

 公開練習日の12日。空模様は雨と路面状況も完全オールウェット。3月に行なわれた事前テスト時にはギャップや掘れがあり挙動が乱れやすい路面に対し、サスペンションを柔らかめにセッティングし、いい感触をつかんでいた山野S2000。テストと同様のマシンセッティングでヒート1のスタートを切った。雨でスピンをするマシン続出のなか、前半のハイスピードセクションをスムーズに駆け抜ける。後半のパイロンセクションも無難に決め、1分00秒684とクラストップでゴールした。
 ヒート2、森嶋昭時MR2が1分00秒550と山野S2000のヒート1タイムを塗り替えトップに踊り出る。そして雨足がさらに強まったコースに飛び出していった山野S2000。ヒート1に比べマシンの動きはメリハリがない走りが目立つ。タイムは1分01秒229とタイムダウン。2本走り終えた時点で森嶋MR2にコンマ134秒の差でトップの座を譲るかたちで練習日が終了。明日の決勝に備え、山野は充分なマシンセッティングを、特にサイドブレーキの効きの強化を岩井照樹メカと島村琢磨メカに指示した。

   
 決勝日の13日。たくさんの観客が詰めかけた快晴のサーキット、風は若干強い。路面はほぼドライな状況。ヒート1がスタートする。山野S2000は1コーナー、レイトブレーキングで鋭い突っ込みと共にコーナリングを開始。ブラインドコーナーを実に鮮やかに走り抜けていく。他のドライバーより2秒も早い中間タイムで後半セクションに突入した。しかし一つ目のパイロンでサイドターンが決まらない、グリップ走行で立ち上がってしまう。さらに細かいパイロンセクション、ゴール目前の左180度ターンではアクセルターンでパイロン回避を試みる。マシンに無理をかけたため挙動が暴れ気味になり向きが一気に変わってしまった。山野はフルカウンターでクリアしようとしたその時、誰もがその一瞬、息をのみ目を疑う。コースオフィシャルから黄旗があがった。あの山野哲也がパイロンタッチ!観客からため息が漏れた。タイムは1分33秒509と完全なトップタイムだった。だがペナルティ5秒が加算されて1分38秒509と33秒台のタイムは幻と消えた。この時点でのトップは柴田優作S2000が1分35秒405、山野S2000の順位は17位となってしまった。その後の慣熟歩行中にあたる時間帯にはパドックが観客にも開放され、ますますサーキットは賑わいをみせた。山野とマシンの周りにはいつも人垣が絶えず、山野もそれに応えるべくファンサービスに徹していた。
 ヒート2。山野ならではのキレた走りに期待が寄せられる。しかしRX7勢も黙ってはいない。安部洋一RX7が1分34秒418でトップに立つ。前日の公開練習トップタイムの森嶋MR2が1分34秒821であとに続く。そしてN3クラスファイナルゼッケン山野S2000がスタートラインにつく。ヒート1の悔しさをぶつけるかのような全開のアタック!勝つためにブレーキパッド、スプリングバネレート、バケットシートなどを変更し最善の努力をしていたが、完全とは言えないマシン。それでも決して気を緩めず、その気迫の走りは観客を釘づけにしていた。だが、またもや観客の目を疑わせるような状況になってしまった。サイドターンが決まらない、リヤが流しきれない。誰の目にも辛いマシン状況であることは明白だった。山野S2000は渾身の走りでゴール。タイムは1分34秒630とあと一歩、トップの安部RX7よりコンマ212秒およばず、2位でキョウセイでのレースを終え、悔しさが残る結果となった。
 今回山野は、決勝15ポイントを加えて、シリーズポイント35とトップの地位は揺るぎない。さらに次戦へ向けてマシンを成熟させ、悔しさを跳ね返し、何事にも決して怯むことなく前進し臨んでいく「チャレンジングスピリット」は今後も続く。
   

「今回は完全優勝できるはずだったキョウセイで優勝ができなかったのは悔しくて仕方がない。会場に足を運んでくれた観客に対しても、後半のパイロンセクションでいい走りが見せられなかったことが非常に残念でならない。シリーズポイントを稼げたことは嬉しいことだけれど、二度とこのような走りをしないように、次回までにマシンを完璧にさせていくつもりだ。」

山野選手
   
RACE RESULT 2003
   
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