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ジムカーナ選手権REPORT
 
   
2003年全日本ジムカーナ選手権第3戦が宮城県スポーツランドSUGO国際カートコースにて行なわれた。今回の舞台は細かなコーナーが目立つ中速コースとなっており、マシンの回頭性と、ステアリングレスポンスを重視したマシンセッティングがキーポイントとなる。山野哲也+Asgent55SS2000は、俄然N3クラスポイントトップはゆるぎないものの、前戦キョウセイでのレースを2位で終えた悔しさをバネに、全力で勝利へ向かって挑んだ。

 公開練習日の10日。天候は快晴。磐石なマシン態勢で山野S2000がピット入り。レーシングスーツに着替えた山野哲也はリラックスした面持ちで慣熟歩行を重ねた。ヒート1。タイトなカートコースにパイロンタッチや脱輪に悩むドライバーが多いなか、ゼッケン51柴田優作S2000が1分14秒742とトップに立つ。いよいよN3クラスファイナルゼッケン53山野S2000にスタートのフラッグが振られた。順調かに見えたドライビングだったが、一瞬パイロンが揺れた! コースオフィシャルよりイエローフラッグがあがる。マシンに精彩が見えないままゴール。1分24秒194とペナルティータイム10秒が加算され、ヒート1順位18位となってしまった。ヒート2に備えバネレートセッティングの変更を島村琢磨メカニックに指示した。続くヒート2、観客の注目はもちろん山野S2000。ヒート1の借りを返すべく猛アタック! クイックにコーナーを攻め、区間タイムを次々に塗り替えていく。そのまま一気に他のマシンを圧倒するタイム1分13秒531でゴール! その貫禄を見せた。翌日の決勝ヒートに備え、山野S2000のピット作業は夕方まで行われた。
   

ひときわ目をひくカラーリングの
山野S2000

 決勝日の11日。当初雨の予報だったが晴れ。早朝からSUGOのパドックは色とりどりの競技マシンで飾られた。ヒート1、N3クラスがスタート。S2000にとっては優位に立てるコースレイアウトであることから、ここで一気にライバルのRX7勢と差をつけたい。そのRX7勢が次々と苦しむなか、ここまでのトップは柴田S2000の1分14秒360。さらに切れのある走りを見せたい山野S2000が、スタートラインにつく。マシンの車高を高めにして走行スタート。うまくタイヤグリップが路面に伝わらない状況ではあったものの、ゴールタイムは1分14秒191! 柴田S2000より0.169秒上回り、ヒート1をトップで折り返した。昼に行なわれる慣熟歩行をパスした山野は、積極的にファンサービスに徹する姿が見え、パドック内は明るい雰囲気となっていた。いよいよヒート2。山野は更なるタイムアップを自らにかけ、その時を待っていた。タイムダウンするマシンが数多く見られるなか、2位につけている柴田S2000もタイムへの焦りからか、ドライビングが不安定となり、ヒート1の自己タイムを更新することはできなかった。満を持して山野S2000がスタートを切る! 飛び出しからその的確なステアリング裁きでマシンをコントロールしていく。S2000を知りつくした山野ならではの走りだ。ヒート1より、車高を1.5ミリ下げたことによりマシンの動きがシャープになり、S2000本来の走りが戻った。ミスなく疾走していく姿は誰の目にも勝利を信じて疑わなかった。鮮やかにゴールを切ったタイムは1分13秒694と、自己タイムを0.503秒も縮め、他を寄せ付けない圧倒的勝利となった。満足の行く走りができた山野は、観客の歓声を浴びながらマシンから降りた。勝利を自らの手に収め、島村メカと喜び合う姿が、印象的に光った。

 
   
 しかしヒート2後、再車検が行われ、パドック内に衝撃が走った! 山野S2000には規定車両重量不足により審議がかけられた! N3クラスポイントリーダーとして確固たる地位にいる山野に下った判定は、今ラウンド「失格」という厳しい処分。正式リザルトは、2位以下が繰上げとなる結果となった。この失格処分を深く重く受け止めた山野始め、岩井チーフメカ、島村メカは今後二度とこのようなことを起こさぬよう、車重チェックを徹底することを決めた。次戦広島ラウンドへ向け、改めて競技車両作りを見直し、残りラウンドを全て勝つ気持ちで、チャンピオンに向かって前進する。
   

「前戦キョウセイで優勝できなかったことから、SUGOでは絶対に勝つ気持ちで現地入りした。相性の良いサーキットでもあることや、マシンセッティングが決まったこともあり、目標としていたタイムを上回ることができた。レース後の再車検の報告はショックだった。最低重量が不足していたのは事実。失格の裁定を素直に受け止め、同じミスをしないよう、細心の注意を払うことにする。次戦広島で汚名返上できるよう、最大の努力をする。スポンサー、関係者、ファンの方々の期待に応えられるよう、今後の活動により注目して欲しい。」

山野選手
   
RACE RESULT 2003
   
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