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ジムカーナ選手権REPORT
 
   

 2003年全日本ジムカーナ選手権第6戦が福岡県三井三池オートスポーツランドにて行なわれた。今回の舞台はテクニカルな内周コーナーにダイナミックな外周コーナーと、ゴール前のパイロンセクションが最大の見せ場となるサーキット。山野哲也+Asgent55SS2000は得意とされるこのコースに、万全の態勢で乗り込んでいった。

   

パドックでポーズをとる山野選手

 公開練習日の19日、天候は雨。九州ラウンドに向け、プライベートテストで徹底したブレーキ周りの調整を行った山野哲也S2000。パワーのRX7と対等に戦うべくブレーキングで勝負をかける。午前、地元勢のひとりである藤本泰則RX7が1分19秒928でまずトップに踊り出た。山野S2000はABSの過剰作動でタイムロスしたものの1分20秒516でその後に続く。午後、雨もあがりコースコンディションはドライ。マシンセッティングはドライ、ウエット共に同様。またコース路面が粗いため、バネレートは軟らかめで挑む。タイヤパフォーマンスもかなり良い。山野S2000は1分16秒236と2位以下を圧倒する走りで引き離し、翌日の決勝ヒートへ期待を寄せた。また今回も、島村琢磨メカは夜遅くまでブレーキ周りの調整に余念がなかった。

 
   

 決勝日の20日、時おり豪雨の空模様。この日発表されたコースレイアウトはターボ勢に有利な外周メインのコースである。雨の中、慣熟を行う山野哲也は真剣そのもの。ヒート1、水たまりに足をとられるマシンが多いなか、山野S2000はウェットとは思えないようなブレーキングとコーナリングを見せる。パイロンセクションもみごとに決まり、ここまでのトップ藤本RX7の1分20秒905より1秒399もタイムアップした、1分19秒506と脅威のタイムをたたき出す。昼の慣熟歩行は1周のみ済ませ、残り時間は1年ぶりの九州のファンのためにファンサービスに徹していた。続くヒート2。雨はだいぶ止み、N3クラス各マシンが続々タイムアップをしていく。ヒート1で出した山野S2000のタイムを1秒041縮めた高木紳一MR2が1分18秒547とトップタイムを塗り替えた。そのあとには千葉圭一RX7や、シリーズポイント2位の柴田優作S2000がつき、山野S2000は暫定4位で次のスタートを待っていた。しかしまた雨が強く降りはじめ、路面状況が悪くなっていく。悪天候の中、観客の注目はもちろん山野S2000。いかにタイムアップするかに期待が寄せられるなかスタートを切った! 前半は降りしきる雨を振り切り、激しいブレーキングと強いコーナーへの突っ込みを見せる山野S2000。中間タイムこそ、ベストではなかったが、着々とタイムを刻んできた。後半は水しぶきをあげ、パイロンセクションの180度ターン、360度ターンを巧みにこなす。あまりの鮮やかさに観客からはため息さえ漏れていた。ゴールを切ったタイムは1分18秒539。なんとここまでのトップ高木MR2より0秒008という肉眼では計りしえないタイム差で逆転、九州ラウンドをみごとに制した。あまりの僅差での優勝に山野も島村メカも身体いっぱいで喜びを表し、その姿に周りからは惜しみない拍手が送られていた。
 今回の優勝で、さらに2位とのシリーズポイント差21と広げることができた。山野S2000は残り3戦も気を緩めることなく、シリーズチャンピオンへ向けて邁進する。

   

「とにかく優勝できて、最高にうれしい。自分にできるベストな走り、攻めの走りができたことが良かった。ドライ、ウエット共にタイヤのマッチングも良く、またサイドターンが決まるようにメカニックがセッティングをし、努力してくれた結果だ。得意の九州で勝てたことで、2位とのシリーズポイント差も開くことができた。ボク自身、この勢いで一気にシリーズチャンピオンに向けて、残り3戦を全力で臨みたい。」

山野選手
   
RACE RESULT 2003
   
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