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ジムカーナ選手権REPORT
 
   

 2003年全日本ジムカーナ選手権第8戦が三重県鈴鹿サーキット南コースにて行なわれた。今回の舞台は国際レーシングカートコース。ハイスピードレイアウトでRX7勢に優位なコース。山野哲也+Asgent55SS2000にとって決して楽ではないこの一戦に、シリーズチャンピオンを獲得してもなおチャレンジ精神を持って「優勝」という二文字を追い求め、サーキット入りした。

   

 6日の公式練習日。朝からパドックは数多くのマシンとエントラントでヒートアップしていく。公式練習走行。N3クラスファーストゼッケン小松満明RX7のタイム、1分28秒300を追う形でスタートする。S2000勢は苦戦し、タイムが伸びず下位に沈んでいく。大槻隆夫RX7が1分27秒490とトップタイムを塗り替えて、予想通り上位10台中8台がRX7勢という独壇場に、山野S2000が凛とした走りを見せた! 外周こそパワーに勝るRX7に敵わないものの、S2000の得意とする、S字やショートカットでタイムを詰めていく。山野は鮮やかなドライビングテクニックで観客を魅了。ゴールタイム1分26秒888と見事に0秒602差でトップに立ち、チャンピオンの貫禄を見せつけた。翌日の決勝に備え、ベストなタイヤチョイスについて山野は島村琢磨メカと綿密なミーティングを繰り返していた。

N3クラス阪本芳司選手
との2ショット
   

 7日、決勝日。早朝から照りつける暑さのなか、山野は慣熟歩行中、何度もショートカット部分をチェックをし、勝つための方程式を組み立てていた。ヒート1、小松RX7が1分26秒975と序盤からタイムを出す。前日同様の展開でRX7勢が上位を占め、ここまでのトップは大槻RX7の1分26秒824。最後の最後までタイヤチョイスに悩みぬき、スタートラインにつく山野S2000。刺すような熱い日差しのなか、ライバルの牙城を崩す勢いで、山野S2000がコースに飛び出して行った! 気を緩めない攻めた走りは観客からはため息が漏れる。そして暑さをも忘れるゴールの瞬間。タイムは1分26秒430と大槻RX7を0秒394引き離して、堂々たる姿を見せつけた! 走行後にはエンジンルームを冷却させ、エンジンに負担をかけない対策をとっていた。山野は昼の慣熟歩行はパスし、パドックにて訪れるファンからサインや写真撮影への要望にリラックスした表情で応えていた。ヒート2、さらに気温が上昇。どのマシンもタイムアップが果たせず、大槻RX7も1分27秒837と苦しい状況に沈んでいった。そして、山野S2000がスタート。ライトオンでの走行はまるでウイニングラン。ゴールタイムは1分27秒057と、ヒート1よりタイムアップすることはできなかったが、見事に勝利をつかみとった。マシンから降りた山野は、島村メカと熱く固い握手で喜びを分かち合い、戦いあったライバル選手達からも拍手が送られていた。

 チャンピオンという地位に甘んじることなく、S2000にとって不利と言われていたコースで3日間、常にトップタイムをキープし、攻めつづけてきた山野S2000。結果、ライバルを一蹴し、優勝できたことは最終戦に向け、大きな弾みになるであろう。今季の集大成を鮮やかに魅せるべく、山野はさらに熱く燃えはじめている。

   

「今回の鈴鹿は、S2000にとって厳しい条件になることがわかっていた。その分優勝できてとても気分がいい。今季もっともやりがいのある一戦だった。悩んだ末にチョイスしたタイヤ選択にも間違いがなかったということが証明できた。次戦筑波はさらにRX7勢にとって優位なコース。その中でもチャンピオンとして有終の美が飾れるように最大限のドライビングを見せつけていきたい。」

山野選手
   
RACE RESULT 2003
   
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