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ジムカーナ選手権REPORT
  シリーズタイトル獲得に王手!圧巻の走りで見事優勝
   

 2005年JAF全日本ジムカーナ選手権第5戦が富山県イオックスアローザスポーツランドにて行われた。第4戦サホロがキャンセルとなり、事実上4戦目となる今大会はスキー場の駐車場を利用したオールパイロンコース。シリーズタイトル獲得に王手をかけるべく、山野哲也は追いすがるライバル勢との戦いに挑んでいく。

   
オールパイロンコースを攻める
EXEDY 55S NSX

 15日特別練習日、晴れ。練習走行がスタート。レイアウトは前半の中速コーナーと中盤の高速コーナー、後半は360度ターンが設定されるパイロンコース。山野NSXは常にトップを守り、2位につけた田原憲RX7を初めライバル勢を引き離して走行を終えた。
 16日公式練習日、晴れ。レイアウトはロングコースに変更となる。ゴール直前には難易度の高い変形270度ターンが設けられ、さらに高レベルでのドライビングテクニックが要求された。ヒート1、地元勢が上位に喰いこんでくる中、田原RX7がトップに立つ。その直後にスタートした山野NSXは田原RX7より速いタイムを刻み疾走するが、変形270度ターンでパイロンタッチ。5秒のペナルティが加算されて30位となる。ヒート2、蒸し暑さが増すコースでは集中力が欠けるドライバーが多く、パイロンタッチやスピンが多発。暫定トップは田原RX7でタイムは1分00秒494。そして山野NSXがスタート。前半から中盤を力強くを駆け抜け、後半の変形270度 ターンも華麗にまとめた。58秒609と唯一1分を切る脅威のタイムで田原RX7より2秒115の差をつけた。岩井照樹チーフメカと島村琢磨メカは、決勝に備えマシンメンテナンスとチェックを行なった。

   

 17日決勝日、晴れ。早朝から蒸し暑い気温の中、サーキットには多くの観客が訪れた。N3クラスヒート1がスタート。コースレイアウトは後半のパイロンセクションに三角形の定常円ターンが追加され、さらに難易度が増した。観客の注目を浴びたのは前半ゼッケンの松崎充意RX7。1分05秒480と地元勢として気をはいた。その後コース設定に苦戦するドライバーも多く見られ松崎RX7のタイムを上回れない。N3クラスも佳境に入り、山野に一矢報いたい田原RX7がスタート。1分5秒台の壁を破り1分04秒822とここでようやくトップが入れ替わった。その直後、山野NSXがスタート。前半の中速コーナーから中盤の高速コーナーを驚愕の速さを見せて区間トップのタイムで通過。後半の超難関パイロンセクションでも落ち着いたハンドリングとマシンコントロールでゴールまで走り抜けた。

   
コースを疾走し、フルブレーキングする EXEDY 55S NSX

タイムは1分03秒677と田原RX7より1秒145差をつけ、観客はどよめき、サーキットはヒートアップ。山野は昼休みに入り慣熟歩行をパスし炎天下の中、ファンサービスに徹する姿が見えた。ヒート2がスタート。路面温度は50度にも達する悪状況となり、山野のヒート1タイムを誰も抜くことができない。松崎RX7も1分05秒465で3位、田原RX7も1分05秒281の2位で苦汁を飲む。そして会場の視線が一点に注がれる。山野NSXがスタート。この時点ですでに優勝は確定しているものの、守りに徹することなく常に攻め切る走りに観客から歓声が上がる。後半はNSXとは思えないほどのコンパクトな変形270度ターンを鮮やかに決める。山野はゴールまで集中力を切らすことなくフィニッシュ。タイムは1分04秒269でタイムダウンした。ヒート1では全神経を集中させ見事なタイムを叩き出し、ライバルにアドバンテージをつけての完全優勝を決めた。
 4年振りとなるイオックス戦での優勝は、シリーズタイトル獲得への大きなキーポイントとなった。次戦九州ラウンドにまだ誰も踏み入れたことのない12度目の全日本選手権制覇へ向けた山野の挑戦に注目と期待が寄せられる。

   

「イオックスは過去、優勝した経験がないサーキット。しかも今回はNSXにとってかなりキツイと言われる左ターンの多いパイロンコース。多少の不安はあったもののタイヤもよくグリップしてくれ、前半から中盤の中高速のセクションでしっかりとNSXの性能を発揮することができた。これでV12に対してリーチ。次戦九州ラウンドでは弟の直也とのダブルエントリーで、兄弟でのワンツーフィニッシュを決めて日本新記録を達成させたい。」

 

山野選手
表彰式でポーズ決める山野哲也(左)
   
RACE RESULT 2005
   
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