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ジムカーナ選手権REPORT
 
   

 2004年全日本ジムカーナ選手権第3戦が愛知県岡崎市キョウセイドライバーランドにて行われた。第2戦をGT選手権出場のため参戦をキャンセルした山野哲也は、勝利への強い意気込みをもってサーキットにEXEDY 55S NSXと共に乗り込んで行った。コースの改修が行なわれた今年のコースは、滑りやすい路面状況となったものの、山野にとってキョウセイは得意なコースなことから、「打倒山野」を掲げるライバル勢を一蹴すべく、戦いに挑んでいく。

   

 公開練習日の24日。天候は快晴。コースレイアウトは、前半の外周区間と後半のパイロンセクションからなり、3箇所のサイドターンが見所となる。この日の走行は一本となり、各選手に気合が入る。ターボパワーのRX-7が圧倒的に目立ち、田原憲や柴田優作などが上位を占めた。しかし練習走行とは思えない冴えた走りを随所に見せる山野NSX。巧みなステアリングさばきとテクニックは、ライバル勢にとっては脅威そのもの。1分16秒642で、2位の田原RX-7に1.567秒の差をつけ、ゴール。見事なまでの走りを披露した。レース後には島村琢磨メカは、翌日の決勝のサイドターンセクションが増えるコースレイアウト変更に備え、入念なブレーキ調整を行なった。

   

 決勝日の25日。大勢の観客が詰めかけた快晴のサーキット。完熟歩行をスーツ姿で行ない、入念なコースチェックを行なう山野。ファンサービスも徹底し、鮮やかなマシンとスーツでチームパドックはいつも賑やかだった。N3クラス、ヒート1がスタート。クラスファイナルゼッケンの山野NSXは、ゆっくりとライバル勢の走りを見つめる。山野NSXのスタート時間が近づくにつれ、会場はヒートアップ!気合十分の田原RX-7が1分22秒373のタイムを出す。ミッドシップならではの優れたトラクションでスタートを決めた、山野NSX。ベストラインを外すと大きくマシンははらんでしまう今回の路面コンディションだが、それをも見越した山野のクレバーな走りは鋭くインを攻める!狙ったインは逃さない。

   

前半の外周セクションは他車を1秒以上引き離す。後半のパイロンセクションではボディの大きいNSXは、向きを変えるのが辛く、苦労している。ときおり路面のギャップに足をすくわれてフロントタイヤがロックするシーンも見られた。その中でも山野NSXは1分22秒181と見事にトップタイムを記録。とはいえ、2位との差は0.192秒とまだまだ予断は許されない。

ヒート2前のインターバルに、山野は島村メカに訴えた。「サイドブレーキの効きをもっと上げたい」「フロントタイヤがロックする傾向があるので、フロントのスプリングを柔らかくしてほしい」島村メカは100%応え、山野NSXをコースに送り出した。
 ヒート2、山野NSXがスタートする。前半セクションはヒート1よりもさらにクレバーな走りで、ほとんどの選手がタイムアップを果たすことができずにいた中間タイムを0.3秒縮め、自己タイム更新で駆け抜けていく。後半セクションは、まるで水を得た魚のようにすべてのサイドターンをクリアしていく。ヒート1での苦労がまるでウソのようだ。山野独自のドライビングテクニックでNSXを自由自在に振り回し、俊敏なターンをこなしていく。ゴールチェッカーを受けたタイムは、1分21秒094と驚異的とも言えるタイムで、打倒山野に燃える田原RX-7を1秒279差で見事優勝を遂げた。会場からはどよめきと歓声が起こり、チャンピオンの貫禄を十分に見せた一戦となった。

   

「今回の優勝は、とてつもなく嬉しい。ここ数年なかったタイム差をつけた優勝だからだ。さらにヒート2で、自分の予想を0.5秒超えるタイムが出て、改めてNSXをチョイスしたことが正解だったと証明できた。2戦出場して、2戦とも優勝できたことにより、シリーズチャンピオンへの道も、少しではあるが見えてきた。次戦SUGOでも優勝すべく、全力で臨みたい。」

山野選手
   
RACE RESULT 2004
   
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