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ジムカーナ選手権REPORT
 
   

 2004年全日本ジムカーナ選手権第4戦が宮城県村田町スポーツランドSOGO国際カートコース場にて行われた。
ここまで参戦レースの全てを優勝で飾っている山野哲也EXEDY55SNSXは、特別練習走行が行われた木曜日から早々にサーキット入りし、入念にマシンセッティングを行った。今レースも山野は手を抜くことなくシリーズチャンピオンへ向け、邁進する。

   

 特別練習日の13日。天候は晴れのち雨。コースレイアウトは、カートコースのレイアウトの中で、ショートカットをフルに活用した逆走コースとなる。通常より早い日程でサーキット入りをした山野は、ライバル勢が不在の中サスペンションセッティング中心にテストを行った。山野NSXは大きいボディを感じさせないクイックな動きを見せ、好タイムを連発。午後からは雨も降り始め、ウェットのテストも同時に行うことができ、納得のいくセッティングが決まった。
 翌14日の天候は晴れ。この日から山野NSXを何とか倒したいと闘志を燃やす田原憲RX7や、SUGOを得意とし、昨年度S2000で優勝を果たしている柴田優作RX7など、続々とライバル勢がサーキットに登場する。山野は焦ることなく、淡々とスタビライザーやタイヤエア圧を中心にテストを行う。結果、1分18秒559とN4クラスのタイムにも肉薄するタイムを出す。2位につけた柴田RX7とのタイム差は1秒952をも差にもなり、貫禄を見せつけた。
 15日の公開練習日を欠場した山野は、決勝へ向けて島村琢磨メカに入念なマシンチェックを指示した。

   

 14日決勝日。快晴。続々と観客がスタンドやパドックに訪れる。ひときわ目立つ真新しいスーツ姿の山野は念入りに広いオーバルコースの慣熟歩行を行う。N3クラス、ヒート1。着々とRX-7勢が上位を占めていた。ここまでのトップは有田光徳RX-7の1分57秒057。山野NSXはヒート1のスタートラインに立つ。最初の関門、360度ターンから3速全開でバンクを上り下りのスラローム。あわやスピンか!と思えるほど、大きくリヤを振り乱したが、卓越したドライブテクニックで修正。次なるセクションは4速全開、170キロからタイヤスモークをあげながらフルブレーキング!360度ターンをしっかりと決める。GTドライバーならではのブレーキングとジムカーナドライバーならではのサイドターンをフルに発揮できる場所となる。

   

 決勝日の16日。天候は雨。コースレイアウトは、練習日と比べよりタイトになりS2000勢に有利と思われるものになった。第1ヒートがスタート。雨も一時的に止み、コース上はドライの部分も見え始めてきた。好調にS2000勢が好タイムを連発。西森顕S2000が1分18秒607でまずトップに立つ。N3クラス終盤になり、SUGOを得意とする柴田RX7が1分18秒319とタイムを上げてきた。続く田原RX7も勢いに乗るかと思われたが、痛恨のパイロンタッチを冒し1分23秒370と下位に沈んだ。いよいよ山野NSXがスタートラインにつく。時おり厚い雲から太陽の日差しも見えていたサーキットに、ピンク色に輝くNSXが軽やかにスタートを切っていった。 観客や他のドライバーをも圧倒させる、華麗で見事なまでのターン。完璧なまでのコーナリングにライバル勢も舌を巻く。山野の渾身の走りがタイムにも現れた。
ゴールタイムは1分16秒089。2位にタイム差2秒23をつけ、その驚異的な状況に会場から歓声が巻き起こった。
 第2ヒートがスタートする時刻が近づくにつれ、とうとう雨が本格的に降り始めてしまう。コース上は完全にウエットになってしまい、第1ヒートのタイムを塗り替えることはほぼ不可能となった。ヒート1の挽回をしたい田原RX7や2位につけた柴田RX7もこの天候に見放された形となった。山野NSXは第2ヒートの走行結果を待たずに事実上、優勝が決定した。が、しかしスタート直後からどんな状況でも妥協することなく、マシンのポテンシャルと自身のテクニックを大いに発揮し、果敢にコーナーを攻める。ウエットとは思えない確実なブレーキング、ドライのような素早いステアリングさばきは鮮やかである。ヘッドライトONで最後のターンセクションに突入! 山野NSXは容赦なくギリギリまでインを攻め、惜しくもパイロンタッチのペナルティを取られてしまうが、魅せる走りでゴールラインを切った。見事優勝でこのSUGOラウンドを終えた。シリーズポイントも60ポイントと、2位に16ポイント差の大差をつけ、シリーズチャンピオンへ向け大きく前進した。
 山野自身1999年、NSXでの参戦は雨でノーポイント。昨年は痛恨の失格と最悪な思い出の大会でもあったSUGO。今レースではマシンと一心同体になった山野は、新たな気持ちで次戦MINEラウンドに弾みをつけて行く。

   

「今回はNSXが不得意と思われるSUGOに対し、木曜日からサーキット入りし、セッティングを真剣に行った。結果、今シーズンの残りラウンドを戦うにあたり、マシンのポテンシャルをよりアップさせるセットが見つかった。決勝は不安定
な天候だったが、第1ヒートに全てをかけたのが正解だった。タイヤと路面のマッチングもとてもよく、NSXに強大なグリップを与えてくれた。今シーズンのチャンピオン獲得が見えてきた。」

   
RACE RESULT 2004
   
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