C-WEST シーウエスト
EXPERIENCE THE NEXT DIMENSION
トップページへ 商品紹介 レース情報 チューンドカー情報 ダウンロード
オンラインショップ ショップ紹介 チャレンジカップ イベント C-WEST USA
ひとつ前のページに戻る お問い合わせ
ジムカーナ選手権REPORT
 
   

2004年全日本ジムカーナ選手権第5戦が山口県美祢市MINEサーキットにて行われた。MINEサーキットでのジムカーナ開催は初めてであり、レーシングコースを使用したコースレイアウトに注目が寄せられた。山野哲也とEXEDY 55S NSXは一戦一戦確実に優勝を手中収める勢いを保ったまま、11度目のシリーズチャンピオン獲得へ向かっていった!

   

 公開練習日の29日。この日、中国地方は梅雨入りし雨が降ったり止んだりの天候。注目のコースレイアウトは、サーキットのメインストレートから1コーナー、バックストレッチを使用した高速コーナーと8の字セクションが基本となる。ヒート1は、森嶋昭時RX7が1分13秒927でトップに立っていた。しかしサーキット慣れしている山野はウェット路面を味方につけ、すぐさまそのタイムを塗り替えた。1分12秒055と森嶋RX7より1秒872の差をつけトップに立つ。ヒート2で山野NSXはヒート1のタイムに甘んずることなくコーナーを攻める。自らのタイムを2秒縮める走りを見せたが惜しくも2本のパイロンタッチ。10秒のペナルティータイム加算で1分20秒031であったものの、天候も味方につけた山野NSXへ明日の決勝に期待が寄せられた。またこの日も山野は島村琢磨メカに念入りなマシンメンテナンスを指示していた。

   

 決勝日の30日。天候は朝は曇り空だったが、次第に雨が降ったり止んだりと不安定。N3クラス、ヒート1がスタート。コースコンディションは1コーナーから先はウェット、メインストレート上はドライと異なったものになっている。サーキットでの走行に慣れていない選手たちは戸惑いを隠せない。田原憲RX7や柴田優作RX7もパイロンタッチや脱輪のペナルティーを取られタイムが上がらない。ここまでのトップは千葉圭一RX7の1分26秒433。いよいよ山野NSXがスタート。山野は1コーナーから明らかに他者と違うラインで走行。

   

ハイスピードで進入し、バックストレッチでさらに加速していく。フルブレーキングからのターンも鮮やかに決め、観客もその速さに息をのむ。他選手にも到達し得なかった最高速147キロを記録!後半のスラロームから8の字セクションも軽やかにまとめ上げ、ゴールラインを切った。タイムは1分23秒996と2位に2秒437差をつけて堂々トップで貫禄を見せつけた。また山野は昼の慣熟歩行中は、GTさながらの賑わいを見せたパドック内で開催されたトークショーでファンとの交流を積極的に行っていた。

 ヒート2の時刻になると同時に雨足が強まってきた。雨で思うようにタイムが上がらないライバル勢をよそに、ファイナルゼッケンの山野NSXは観客の期待を裏切らず果敢にアタック。すでにヒート1での山野のタイムを上回る選手はなく、勝利は確定されていたが、ウェット路面であったらもかかわらず、なんと最高速146キロオーバーにもなる超速のスピードを見せた! タイムは1分27秒109とタイムアップこそ果たせなかったが、悠然とした走りにサーキット全体から惜しみない歓声が巻き起こった。今レースも2位とのタイム差を2秒以上広げ、いまだかつてない速さと強さを示した。
 今季4勝を果たし勢いに乗る山野だが、最終戦筑波までGTレースのスケジュールが重なり参戦ができない。その間にRX7勢は確実にポイントを重ねていくであろう。11度目のシリーズチャンピオン獲得を目指す山野とライバルとの戦いは最後まで目が離せない。

   

「比較的路面μの低いMINEでのパイロンコースに不安はあったが、ウェットになったおかげでサーキット慣れしている分、ライン取りやハイスピードからのブレーキングで差をつけることができた。これで参戦大会は全戦で優勝。タイトル争いに加わることができる。最終戦の筑波ラウンドが楽しみだ。」

山野選手
   
RACE RESULT 2004
   
Copyright 2002 C-WEST inc. All Rights Reserved.