高速コースレイアウトのサーキットとして代表されるコースの中で、今回は富士スピードウェイでテスト走行を行った。
車 両 | R35 GT-R SPEC-V |
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ドライバー | 青木孝行氏 |
路 面 | ドライ |
【トップスピード計測結果】 | |
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ノーマルウィング | 272.4km/h |
C-WEST ウィング2段 |
271.1km/h |
C-WEST ウィング4段 |
270.3km/h |
C-WEST ウィング6段 |
269.4km/h |
ウィングのメリットとして高速コーナーの安定性やリアタイヤへのトラクションを補うことが挙げ得られる半面 トップスピードが落ちてしまうデメリットは否めない。
この富士スピードウェイでは、1コーナーを高速コーナーのチェックポイントとして評価するともちろんノーマルウィングでも走れなくはないが、安定感はやはりウィングを交換した方が 体感的にも分かり易く、コントロール性にも余裕が出ることを感じる。
それはウィング段数(図で言う【2段】、【4段】、【6段】)を上げるごとに増すが、上表の通りホームストレートでの トップスピードが落ちてしまう。しかし、その速度の落ち具合はコーナーの安定感を得たメリットを 踏まえると決して惜しい速度差ではない。
また、視点を換えて気になるポイントを挙げると。長いホームストレートで出たトップスピードからの急減速。 これは非常に安定性を求められる。フロント回りのバンパーやカナード、アンダーパネルなどに意識がいきがちだが 激しいブレーキングによるノーズダイブは必然的に発生するので、むしろ気にしなければならないのはリアのダウンフォースだ。 これもフラップ角が【2段】、【4段】、【6段】とアタック角がきつくなるに連れて、ブレーキング時の安定感は増し、CP(クリッピングポイント)までスムーズに車両を進めることができる。