好天の下、49台のマシンが一斉にコース上へ流れ込み、グリッドに並んだマシンは
最終コーナーに掛かるまで並んだ。予選5位の#31 C-WEST Cyber Evoはローリングスタートの直後近隣の同クラス車両と
1コーナーへ飛び込み、終始安定した走りを見せた。
まだまだ、車両重量にハンデのあるエボ]だが、今回からタービンの換装がOKとなったインプレッサ軍団に予選でもタイム負けを喫している。悔しいかな、車体重量はコーナーで悪影響を与えとても苦しい条件下の中
戦っていた。そして、9周目に他クラスのマシンからオイルが漏れ、それに乗ってしまった車両が
1コーナーでコースアウト。ハイスピードでのコースアウトの為、車両損傷が酷く赤旗となる。コース上に残っている車両は決められたコース上で停車、ピットインした車両は触ることもできず、赤旗解除を待つレギュレーションだ。
#31 C-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4Aはコース上で停車しており、時間は刻々と過ぎて行きながら
コースアウトした車両のドライバー救出、回収、そしてコース上のオイル除去を見守り再スタートを待った。
しかし、その赤旗は解除されることがなかった。この時点で代レースは終了となり、そのグリッドが順位ポジションとなった。
結果、#31 C-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4Aは4位。やはりエボ\はまだトップに君臨。そして、予選の通り今回よりタービンを換装されたインプレッサが2位、3位に入った。
第1レース終了後、表彰式は中止となり、ピットウォークを挟んで約1時間半後に第2レースが開始。トップドライバーは第1レースと同様に青木選手からスタート。1時間のレースで一人のドライバーが運転できる時間は最大40分まで。
そして、難関は義務付けされているドライバーとタイヤ4本の交換。WTCCとピットを分けあった為、全S耐チームはピットを縦に2台並べるレイアウトでこれに挑むしかなく、レーススタートから20分〜40分までの20分間はどのピットでも大混雑。しかし、#31 C-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4Aはトラブルもなく順調にルーティン作業を終え、再度コースイン。その後、1台のインプレッサを抜き去るがエボ\にやられ、4位にてフィニッシュ。
表彰台には上がれなかったが、データも取れて対策メニューも見出しまた次に繋げるデータを獲得した。前回の岡山戦、そして自チームでのテスト走行を重ね、今回の鈴鹿戦を消化し
Cyber Engineering製鍛造ピストン、コンロッドの耐久性も
実証され、本格的にレース車両へ採用できる信頼度を得た。更にAYC(アクティブヨーレートコントロール)のセットアップをし今後テストを繰り返していきます。コーナリングスピードを向上させ、クラス上位を狙えるマシンにアップグレード
していきます。
今後もご期待ください。
車 両 | C-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4A |
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ドライバー | 青木 孝行 選手/山田 英二 選手/尾本 直史 選手 |
場 所 | 鈴鹿サーキット |
路 面 | ドライ |