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C-WESTブログ(最新情報から裏ネタまで)

2011年5月2日

SUPER GT開幕

東日本大震災の影響で第1戦岡山が延期し
この第2戦 富士が実質、開幕となった2011年シリーズ。

主催者を始め、エントラント、観客全ての方々が復興の想いを込めて
この富士へと足を運んだと思われる。

その想いが表現された日ノ丸にはそれぞれの想いを記され
グランドスタンドの観戦者の協力を得て隅から隅までを横断した。

また、各車のフロントガラスにも「がんばろう!日本」のロゴが。
投げかける「頑張れ」でなく皆で協力し合う「がんばろう」が
凄く心地よい響きでもあり、よりモータースポーツファンやチーム関係者の
壁を取り払われ良い関係がまとまった気がする。

【予選日】
GT500、GT300ともにドライバーの入れ替わりも激しく
ストーブリーグからファンの興味と期待を背負って
各ドライバー、チームがこの開幕に意欲を出す。

また、昨年のボーカロイドキャラの初音ミクに加え
エヴァンゲリオンや涼宮ハルヒ、イカ娘などアニメキャラクターの
カラーリングを施したマシンも登場、新たなファン層を獲得しそうだ。

レースの戦略を想像すると、本来の開幕日より約1.5ヶ月遅れで
スタートすることはマシンの練習量に留まらずチーム運営、タイヤの選択など
データ不足は計り知れない。
そして今回のレース距離は当初の400kmから300kmに変更され
安定していない天候と距離変更による作戦など様々な要因が織りなすレースとなりそうだ。

SUPER LAPが始まる頃、気温は16℃前後となり、ホームストレートでは
追い風の強風が吹いていた。
公式予選1回目を終了した上位マシンが順次出走し
タイムを塗り替えていった。
その結果、GT500ではトップSARD SC430、MOLA GT-R、KONDO GT-Rと
ミシュランが1,2位、アドバンが3位を押さえる。
またGT300ではKTR PORSCHE、LMP 430、A SPEEDアストンマーチンと
ハンコックがトップ、続いて横浜勢が続いた。

明日は決勝。
午後からの天候が怪しいことと、各車、各チームはセッティングが
煮詰まったとは言い切れない状況だろう。
今シーズンの強さを予測できる戦いとなるか?
天候に左右され波乱が起こるか?

【決勝日】
いよいよ2011年シリーズの開幕決勝日。
生憎天候で朝のフリー走行ではウェットで走行。
殆どの車両がレインでのデータが不足していると思われる中
小刻みにピットインしリセッティングの後、コースへ出る。
各チームが決勝にどのタイヤをチョイスしてくるか非常に
楽しみである。

待ちに待った決勝レース。
ピットウォーク中では霧雨に近い小振りだったが
スターティンググリッドに各車が整列したころには
ヘビーウェットに。
もちろん各チームは自チームの脇にタイヤを準備。
浅溝タイヤや深溝タイヤなど策は万全。

500トップはSARD SC430(MI)
300トップはHANKOOK PORSCHE(HK)
大歓声の中、スタートが切られた。

スタートから数周の内に雨量が増してきたのもあり
浅溝タイヤをチョイスしていたチームは深溝へ変更しに
ピットインし始める。

GT500へ復帰した片岡が駆るウェッズSCが6位にアップするころ
カルソニックGTRがイカ娘と接触し助手席側のドアがズレ
リアフェンダーが大きく破損。しかし走行には支障がないため
そのまま走り続けるも最終的にはドアも開いてしまいオレンジボールが
掲示され、修復した上で再度コースイン。

GTNET ドライビングレッスンでのコーチングに協力している
青木孝行選手は相方の坂本選手が走行中にミッショントラブルが
発生し、残念ながらリタイヤとなる。
一方、同コーチとして協力している藤井誠暢選手は相方の影山選手が
独走を続け、300のトップをキープ。

その後、雨量が増減しチョイスしたタイヤの溝が違うことにより
順位が再々入れ替わるなど慌ただしい。
その中、各チームはルーティンのピット作業に入る。
タイヤ無交換の作戦チームも多く、変動する雨量に
どう立ち向かっていくのか、掛けでもあった。

コースの所どころにレインスポットがあり、前車が避けて
気付かずに後車がそれに乗ってスピンを喫するなど
非常にハードなレースとなる。その中、新車を投入してきた
JIMゲイナーのフェラーリ458はその戦闘力の高さを
見せつけ、徐々に上位へ食い込んできた。

しかし、残り6周となるころに雨量がピークとなり
300の1台がコースアウト。
一旦は赤旗が提示され、全車ストレートで整列されるも
雨量が大人しくならず、危険とみなしレース中止。
その時点でのポジションが結果となった。