そして、さらに樹脂を搾り出すために考案されたのがオートクレーブと呼ばれる圧力釜を用いて成形する成形方法です。バキュームバッグ成形法では、素材には1気圧(1kg/cm2)が掛かります。この圧力をもっと高めればさらに樹脂が搾りだせるため、オートクレーブ成形では3〜10kg/cm2の圧力をかけながら昇温し、成形を行います。このプロセスで出来上がる成形品のカーボン含有率は体積比で60%を超え、さらに高い数値を達成することが可能です。
C-WESTがお届けするドライカーボン製品はもちろんオートクレーブ成型法によって作り出されています。さらにはクロスプリプレグ・UDプリプレグ(前出カーボンの束を一方向に引きそろえた物)を最適に配置し製品設計を行っています。ここ数年で、オートクレーブ成形はすっかり一般的な方法になりました。もはや当たり前と言っても過言ではないでしょう。しかしカーボンコンポジット技術の真髄はカーボンファイバーの積層構成なのです。
どの方向にどのような特性の繊維を-どれぐらい積層するか・・・
また、剛性の必要な部分はいたずらにカーボンの積層枚数を増やすのではなく、ハニカムコアなどの軽量コア材料を適切に選択しサンドイッチ構造としています。一概にハニカムコアと言えども素材も様々、ハニカム以外の軽量コア材などの素材も熟知し適材適所に用いる工夫とセンス、ノウハウこそが軽く剛性の高い製品を生み出すキーポイントです。
C-WESTは、長年のレース参戦経験から得られた本当の技術を皆様にお届けいたします。