高速コースレイアウトのサーキットとして代表されるコースの中で、今回は鈴鹿サーキットでテスト走行を行った。
車 両 | R35 GT-R SPEC-V |
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ドライバー | 青木孝行氏 |
路 面 | ドライ |
【トップスピード計測結果】 | |||
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コーナー進入 | クリッピング | 脱 出 | |
ノーマルウィング | 238.38km/h | 152.69km/h | 183.55km/h |
C-WEST ウィング2段 |
239.14km/h | 158.05km/h | 186.69km/h |
ノーマルらしくドラッグ(抵抗)がなくトップスピードはこれが基準となる。 | ストレートエンドまでの車速が高いことと、ブレーキング時の安定性がクリッピングに付くまでの安定感がほぼノーマルと同等 | ノーマルと同等 | |
C-WEST ウィング4段 |
240.27km/h | 158.76km/h | 190.86km/h |
ノーマルとの差はなくトップスピードの影響は見当たらない。ブレーキング時の安定性が向上した。 | ブレーキングの安定感が増したことで、安定(安心)してクリッピングに付ける。 | ダウンフォースによる影響も少なく、ロスを感じない。 | |
C-WEST ウィング6段 |
239.06km/h | 154.70km/h | 191.65km/h |
体感的なトップスピード差はないが値で見ると、やや落ちる。その分ブレーキングの安定性は一番高かった。 | 大きく4段の時と差は感じないが、やはりコーナー進入時の安定性が増した分、CPから脱出に車両をスムーズに向けれる | ややリアウィングのダウンフォースが効き、引っ張られ感はあるが、気にならない程度 |
ウィング角の変更がトップスピードに影響が出るが、サーキットでは如何にブレーキングを安定させるかでコーナーのアプローチも変わるし、進入→CP→脱出速度も変化してくる。最高速 or ダウンフォースどちらを優先するかが課題となるが、どちらのメリットもそれぞれ取れる【4段】がベストと今回は位置づけた。これは今回使用したノーマルブースト、ZEAL車高調整、ENDLESSキャリパー あってのセッティングなので、もちろんブーストアップや他のチューニングを施した車両にはそれなりにベストセッティングがあるだろう。 僕たちはロガーを使い、タイムや車速、時にはGなどを数値で分析し、その速さを追求するわけだが上表の値の通り、車速しか計測できなかったが、車両のふら付き、安定性は各コメントを参考にして欲しい。
何より、"安定して走る"ことが心理的にも慎重にマシンコントロールへ集中しやすく、それに伴って自ずとタイムも上がる。それをサーキットの現場で安易にセッティングでき、効果を体感できる今回の製品のようなものをチョイスしていって欲しいと思う。
更にバンパースポイラーやカナードが装備されていれば尚のこと、リアウィングの必要性と前後バランスなどのセッティング幅も広がり走行が楽しくなることだろう。